2022.11.30
経験の少ないメンバーの教育・サポートを、人的リソースを割かずに実現
株式会社リビタ(京王グループ)(不動産業)
新規事業開発の経験が少ないチームメンバーのセルフラーニングツールとして
これまで独学で学んだ内容の復習や確認用として
新規事業開発担当部署メンバー、今後新規事業開発に携わる可能性のある社員の他、マネジメントや人材教育担当を含めた全7アカウント
株式会社リビタは、マンションや一棟ビルをはじめとする不動産物件を買い取り、新しい価値を乗せて分譲や賃貸をするリノベーション事業をメインに展開しています。白崎氏の所属する経営戦略部では新規事業開発に取り組んでおり、白崎氏自身はリフォーム関連の新規事業を開発中です。
これまで独学で試行錯誤しながら開発に取り組んできた白崎氏は、自身の復習・確認と他メンバーのサポートのために「だれつく」の導入を決めたといいます。動画コンテンツの特性を活かした学習状況と、チーム内に生まれた成果についてお聞きしました。
1. 受講前の課題
やる気とアイディアがあっても、知識とノウハウが足りない
――「だれでも新規事業つくれるカレッジ」の導入前、どんな課題を抱えていましたか?
私自身は新規事業開発の経験が多少ありましたが、他の事業開発チームメンバーはそれほど経験が多くありません。どれだけやる気といいアイディアがあっても、知識やノウハウがないとやはり成功確度は高くありません。そのため、開発がうまく進まないこともありました。
社内にも新規事業開発の経験者が多くなく、教育の体制やリソースが十分とはいえません。せっかく熱意を持ってチームに手を挙げてくれたメンバーなので、私もサポートやメンター的役割をしたかったのですが、兼務のため十分な対応ができずにいました。
メンバーが四苦八苦しているのを傍から見ていて、「申し訳ない」「もったいない」という気持ちがありました。
――「だれでも新規事業つくれるカレッジ」導入の決め手は何でしたか?
私はこれまで新規事業開発の知識やノウハウを、本屋やネットで個別に勉強しながら試行錯誤してきました。体系的に全体を学んだわけではありません。そのため、自分なりのやり方にまったく自信がないわけではなくとも、「本当にこれでいいのだろうか」と確信が持てない部分がありました。
「だれつく」のインデックスを見たとき、新規事業開発について体系的に整理されていると感じましたし、これまで知らなかった分野もあると知りました。これを見れば、自分のやり方を客観的な基準でチェックでき、新たな領域の知識を増やせそうだと感じました。
動画によるセルフラーニングなので、社内に教育リソースがなくても未経験のメンバーに新規事業のノウハウを学んでもらえます。これが導入の決め手です。
2. 使ってみた感想
ポイントを凝縮した動画で、すき間時間でもしっかり学習できる
――実際に学習してみた感想はいかがですか?
本やWeb記事で見るよりも、動画の方がスムーズに理解することができました。文字だけよりも、音声と映像で情報が入ってくるのが大きいのだと思います。
また、1本の動画が長すぎず、「すき間時間で少しだけでも学習する」という使い方がしやすいのも気に入っている点です。PCからでもスマホからでも見られるので、通勤時間にもスマホで見ています。
たとえば会議の前日に作った資料を翌朝見直すと、気になる点が見つかることもありますよね。そんな際も会議までの時間にすばやく動画を見直して、要点を確認してから資料を手直しできるので便利です。
――特に役に立ったのはどんなところですか?
動画を見る前のトライアルテストと、見終わった後の理解度確認テストです。事前に理解の足りない部分や「ここを重点的に聞いておいたほうがいい」というポイントがわかるので、集中して望むことができ、吸収しやすくなります。
最後に理解度確認テストで本当に理解できているかを確認できるので、理解不足や勘違いをそのまま放置してしまうことがないのもよいですね。
復習や再確認のしやすさも便利です。今までは確認したいことがあった場合、電子書籍を購入してキーワード検索をしてあたりをつけ、その周辺をピンポイントで読んだりしていました。しかしその場合、ある程度読んだところで「知りたかったのはここではない」と気付くこともあり、それがストレスでした。
「だれつく」はインデックスのタイトルを見れば、どの動画にどんな内容が入っているのか端的に分かります。しかも短い時間の中でコンパクトにまとまっているので、すぐに確認ができて助かっています。
3. 導入の成果
チーム内の共通言語ができ、コミュニケーションがスムーズに
――「だれでも新規事業つくれるカレッジ」の導入によってどのような効果がありましたか?
チームみんなが同じ教材で学習をしたことで、新規事業開発の経験が少ないメンバーとも共通言語ができ、互いにコミュニケーションがとりやすくなりました。独特の専門用語もありますし、言葉自体は知っていても理解の仕方や深さが異なるので、以前は話がかみ合わないこともあったのです。
また、動画内での説明のし方を見ることで、事業戦略の資料作りや伝え方の参考にもなりました。「こういう内容も報告に盛り込んだほうがいいのか」「ミーティングでああいう質問が出たのは他部署や経営層の気になる部分の説明が足りなかったのか」等々、伝わりやすい説明のための気付きを得ることができます。
社内で行われる進捗報告ミーティングで、事前の資料準備や内容を振り返って次回に活かすのに使っています。新規事業開発の経験の少ないメンバーからも、プレゼン資料に足りない情報や考慮漏れに気付くことができたという声を聞いており、経験者の視点を得ることができているようです。
――導入の成果を活かして、これからどんなことに取り組みたいですか?
今回の「だれつく」導入時には、私の担当するリフォーム事業はある程度事業開発のフェーズが進んだ状態でした。しかし、今後また自分でも新しい事業をいちから考えてみたいですし、私以外のメンバーが新規事業を立ち上げることもあると思います。その際には、学習内容を活かしてより良いものが作れそうだと感じています。
それらの事業がうまくいけばチームメンバーも増えていくと思いますが、人数が増えるにつれてどうしてもメンバー同士の接点は小さくなっていくでしょう。コミュニケーションのギャップが生まれないよう、チームのコアメンバーには「だれつく」を教科書にして「事業開発の近道」の認識を共有してもらいたいと考えています。
「だれつく」でチーム内の共通言語を作ることで、より強いチームが作れるのではないでしょうか。
――白崎さん、ありがとうございました!